シミが取れるクリームの真実!シミ消しクリームって本当にシミを消せるの?
市販のシミ取りクリームには、美白有効成分が配合されていて、メラニンの生成を抑制する効果が期待できます。
しかし、すでにできてしまったシミを完全に消すことは難しいということも覚えておかなければいけません。
SNSやインターネットで、塗ったそばからシミがペロン!とめくれたり、綿棒でこすると汚れのようにシミが落ちたり・・・そんな広告を見たことはないでしょうか?
そんなシミが消えるクリームがあったら、とても嬉しいですが塗ってすぐにシミが消えるクリームは存在しません!
シミの出来る仕組みと種類を知っておくことで、そういった悪質な広告に騙されることを防ぐことも出来、適切なシミケアを知ることできれいなお肌へ導くこともできます。
ただし、一般的に美白成分と言われているもので
・メラニンの生成を抑え、新しいシミをできにくくする
・出来てしまったシミを薄くする
そういう効果のある成分はあります。
しかし、そういった成分はえてしてお肌には刺激が強いもの。しっかりと効能や使用方法を守らないと
・赤み
・かゆみ
・ヒリヒリ
・皮むけ
・乾燥
・肌荒れ
の原因になることも・・・。
またシミを消したいから使っているのに美白成分がシミの原因になることもあるんです。
成分 | 効果・効能 | デメリット |
トラネキサム酸 | メラニン生成を抑制・ターンオーバーの促進 | 肌荒れや赤みがでることもある。 化粧品としては認可を受けていないので、一般的な化粧品には配合できず、医薬部外品のみに使用可能 |
アルブチン | シミ・そばかすの予防 | 予防には効果的だけど出来てしまったシミにはあまり効果はない |
ビタミンC誘導体 | シミの予防・シミを薄くする | 刺激が強いため、敏感肌の人は注意。ヒリヒリ感や皮むけする人も。 乾燥しやすくなる |
レチノール | シワ改善・メラニンの排出を促す | 乾燥・皮むけ・赤みが出やすい 使用中は紫外線に当たるとシミができやすくなるので紫外線対策必須。朝は使用不可。ビタミンCと併用不可。長期使用は不可 |
ハイドロキノン | シミ改善 | 紫外線に当たるとシミを濃くする可能性がある 長期使用は不可 白斑が出る危険性 |
美白成分は全体的に強い成分であることが多く、肌への刺激も強くなっています。
ただ刺激が強いだけではなく、刺激のせいで赤みやかぶれの症状が出て、それが色素沈着に繋がったり、ハイドロキノンのように白斑が出る危険のある成分もあります。
どうしても使用したい場合は、医師の診断のもと、リスクもしっかりと理解した上で使用しましょう。
シミ取りクリームは存在しない!シミの種類と原因
シミには、そばかす、肝斑、老人性色素斑など、様々な種類があります。それぞれ原因が異なり、できる場所や見た目も異なります。
そしてケア方法も違います。種類を知ることはシミケアの重要なポイントです。
そばかす | 遺伝が大きく影響し、紫外線で悪化します。 小さな茶色の斑点が、頬や鼻など顔全体に散らばるように現れるのが特徴です。 子供の頃から現れることが多く、女性に多い傾向があります。 |
肝斑 | ホルモンバランスの乱れや紫外線が原因で、頬骨の上などに左右対称に現れます。 妊娠中や出産後、経口避妊薬の服用中などにできやすいと言われています。 |
シミ(日光性色素斑・老人性色素斑) | 長年の紫外線曝露が原因で、顔や手足など日光に当たる部分にできます。 顔、手足など、日光に当たる部分に、境界がはっきりした茶色の斑点が現れます。 加齢とともに増えていき、シミの中でも最も一般的な種類です。 |
炎症後色素沈着 | ニキビ跡や傷跡など、炎症が治った後に残る色素沈着です。 炎症を起こした部分に、赤みや茶色の斑点が現れます。 |
その他 | 太田母斑: 生まれつきあるシミで、主に顔に現れます。 後天性真皮メラノサイトーシス: 青みがかったシミで、原因は不明な点が多いです。 脂漏性角化症: 老年性イボとも呼ばれ、良性の腫瘍の一種です。 |
シミができる主なメカニズムは、メラニンの生成が過剰になることです。
メラニンは、紫外線から肌を守るために作られる色素ですが、様々な要因によって過剰に生成されると、肌に沈着し、シミとなってしまいます。
シミケアの基本
365日徹底した日焼け止め
シミの原因の1つである紫外線。この紫外線を徹底的に予防することでシミの原因の8割は防ぐことが出来ます。
そのため、365日、一年を通して日焼け止めを塗ることが大切です。
日焼け止め選びのポイント
SPFやPA値だけでなく、自分の肌質や活動内容に合わせて、成分やタイプを選びましょう。
紫外線を意識するあまり、数値が高いものを選びがちですが、数値が高いということはそれだけお肌にも負担がかかります。
お肌に負担がかかるということは、お肌のバリア機能の低下に繋がり、結果シミのできやすいお肌になってしまうんです。
日常生活ではSPFは10〜30もあれば十分!屋内でも油断せず、しっかりとお肌に優しい日焼け止めをスキンケアルーティーンの中に組み込んでください。
また、日焼け止め以外の日焼け対策も必要です。帽子や日傘、UVカット衣類などを活用することで、より効果的に紫外線を防ぐことができます。
シミ対策には保湿が不可欠
乾燥した肌は、バリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなります。そのため、シミを悪化させる原因の1つとなります。
乾燥によって肌がダメージを受けると、メラニンが過剰に生成され、シミができやすくなります。
油分ではなく、肌の水分保持能力を高める成分が配合された保湿剤でしっかりと保湿ケアをしましょう。
シミの種類別ケア
そばかすケア
遺伝的な要素が強いため、完全に消すことは難しいですが、日焼け対策を徹底し、保湿ケアを行うことで、その進行を遅らせることができます。
また、しっかり紫外線対策と保湿ケアをすることで新しくそばかすが出来るのを防ぐことも可能です。
肝斑ケア
ホルモンバランスの乱れが原因の場合、生活習慣の見直しも大切です。トラネキサム酸の内服薬などが有効な場合があります。
肝斑は刺激によって悪化したり、肝斑のもやもや部分が広がりやすくなります。こすったり、気になって触りすぎないようにしましょう。
乾燥も肌バリアを低下させ、外的刺激を受けやすい肌状態になる原因の1つです。しっかり保湿を心がけましょう。
老人性色素斑ケア
ビタミンCを食事などで経口摂取し、こまめな保湿と徹底した紫外線対策がポイントです。出来てしまってからケアするよりも、出来る前に予防することを意識してケアをしましょう。
炎症後色素沈着ケア
紫外線によるダメージやターンオーバーの乱れも色素沈着を悪化させる原因です。保湿は正常なターンオーバーを促すだけでなく、お肌のバリア機能を保持するためにもとても大事です。
お肌を清潔に保ち、しっかり保湿を意識してみましょう。
シミ消しクリームではなくコツコツケアと予防が大事!
シミケアは一朝一夕にできるものではありません。日々の積み重ねが大切です。
365日室内でも油断せず、しっかりと日焼け止めを塗り、乾燥によってお肌のバリア機能の低下をふせぐために保湿をしっかり心がけましょう。
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