ダブル洗顔とは?基本の意味とスキンケアでの位置づけ

そもそも「ダブル洗顔」とはどういうこと?
ダブル洗顔(W洗顔)とは、簡単に言うと 「メイク落とし(クレンジング)」と「洗顔料での洗顔」をセットで行う2ステップの洗顔方法 のことです。
クレンジングは油分を含む汚れ(メイク・皮脂・日焼け止めなど)を落とすのが得意で、洗顔料は汗やほこりといった水に溶けやすい汚れを落とすのが得意。
役割分担があるので、理屈だけ見ればとても合理的に思えます。
ただし、問題は「落としすぎ」になりやすいことです。
私たちの肌の表面には、うるおいを保つための大切な成分が存在しています。
例えば、
肌の水分を抱え込む NMF(天然保湿因子)
肌を外部刺激から守る 皮脂膜
肌のうるおいをつなぎとめる セラミドなどの細胞間脂質
これらは肌のバリア機能を支える重要な要素です。
W洗顔を続けていると、必要な汚れだけでなく、こうした“守ってくれる成分”まで洗い流してしまうことがあります。その結果、
- 洗ったあとにつっぱる
- 乾燥してカサつく
- 肌がゴワつく
- 赤みやヒリつきが出る
といったトラブルにつながりやすいのです。
特に 敏感肌・乾燥肌・季節や体調で揺らぎやすい肌の方は、この影響を強く受けやすいため注意が必要です。
だからこそ最近は「必要なものは残して、汚れだけを落とす」ケアが注目されていて、ダブル洗顔を見直す動きが広がってきています。
なぜ日本だけでダブル洗顔文化が根付いたのか

実は「ダブル洗顔」が当たり前なのは、ほぼ日本だけだと言われています。
その背景には、いくつかの日本ならではの理由が重なっています。
まずひとつは、「清潔志向の高さ」です。日本では昔から「しっかり洗う=正しいこと」という考え方が強く、少しでも肌に汚れやベタつきを残すのはよくないとされてきました。
そのため、メイク落としだけでなく、さらに洗顔料で仕上げる“徹底ケア”が支持されやすかったのです。
次に、「濃いメイク文化」。オイルクレンジングが主流だったバブル時代はファンデーションやポイントメイクを重ねるスタイルが人気だったため、どうしても「まずはクレンジングでメイクを落とす → その後に洗顔でリセットする」という二段構えが安心とされました。
さらに大きいのが、ドラッグストアでの棚の歴史。
昔から「クレンジングコーナー」と「洗顔料コーナー」がきっちり分かれて展開されており、「両方買うのが普通」という習慣が自然と作られていったのです。
一方で海外では、メイクオフから洗顔・保湿までを1品で済ませる “ミニマルケア” が主流。アイテム数を増やすのではなく、肌に必要なものだけを残すという考え方が浸透しています。
ただ、近年の日本でも「落としすぎは乾燥や敏感肌の原因になる」という理解が広がり、ダブル洗顔不要のジェルやバームを選ぶ人が増えてきました。
つまり、これまで“日本だけの常識”だったW洗顔は、今まさにアップデートされつつあると言えるでしょう。
ダブル洗顔は本当に必要?不要論を徹底解説

クレンジングだけで十分?

落ちにくい濃いポイントメイクを除けば、クレンジング1回で十分です。
「W洗顔不要」設計のクレンジングは、肌負担を抑えつつ、日焼け止め・ライト~ミドルカバレッジのベースメイクをきちんと落とせる処方となっています。
すすぎ後のつっぱり感が少なく、角層に必要なうるおいを保持しやすいのが強みです。ポイントは「洗浄力の過不足を起こさないこと」。
オイルでガッと落とした後にフォームでW洗顔すると、“必要な皮脂”まで奪ってしまい、乾燥や皮脂リバウンド(過剰分泌)を招くことがあります。
それでも落ちないメイクは、そもそもそのメイク自体がお肌への負担となってしまいます。W洗顔不要のお肌に優しいクレンジングで落ちる範囲内でのメイクを楽しみましょう♪
それでもお出かけやイベント時など、落ちないメイクをする時もありますよね。そんなときはマスカラやティントなど頑固な部分だけを部分用リムーバーで落とすようにしましょう。
ダブル洗顔不要派の意見「気持ち悪い」問題

「クレンジングだけだとベタついて気持ち悪い」「すっきり感が足りない」と感じる方も少なくありません。
でも実は、その多くはクレンジング剤の種類や使い方が合っていないことが原因なんです。
使用量をケチって少なめにしていたり、なじませ時間が短すぎたり、すすぎが不十分だったりすると、“ぬめり感”が残って不快に感じやすくなります。
解決のポイントは3つ。
・使用量はメーカー推奨を守る(ケチらないこと!)
・Tゾーンなど皮脂が多い部分から、指の腹でやさしく1分前後なじませる
・ぬるま湯で30回前後を目安に丁寧にすすぐ
これを実践すれば、大半の「気持ち悪さ」は解消されます。
ダブル洗顔しないとどうなる?肌への影響を検証

結論から言うと、落とすべき汚れが落ちていれば、W洗顔は不要です。
むしろ
「乾燥しにくくなった」
「赤みやヒリつきが落ち着いた」
と感じる人も多いのです。
大切なのは、「落とすべき汚れ」と「残してよい皮脂やうるおい」を区別すること。
W洗顔不要のジェルなら、ベースメイクや日焼け止め、余分な皮脂を落としつつ、肌のバリアに必要な脂質は残してくれます。これが健やかな角層を守る近道です。
ダブル洗顔と肌トラブルの関係

ニキビは「皮脂づまり→アクネ菌増殖→炎症」という3ステップで悪化していきます。
ここでW洗顔をすると、本来必要な皮脂やセラミドまで洗い流してしまい、乾燥を補うために皮脂が余計に分泌されてしまう…。
その結果、毛穴づまりが進行してニキビが悪化する、という悪循環に陥ることもあります。
さらにゴシゴシ洗う摩擦は、小さな炎症を起こし、治りを遅らせる原因にも。だからこそ「落としすぎないバランス」が重要です。
W洗顔不要のジェルで汚れをやさしく落としつつ、保湿をしっかりしましょう。
「洗顔やめたら肌が綺麗になった」体験談とその理由

SNSや口コミなどで「洗顔やめたら肌が調子いい!」という声を見かけたことはありませんか?
これは、完全に洗わなくなったわけではなく、「落としすぎをやめた」ことが功を奏している場合が多いのです。
たとえば、朝はぬるま湯のみでやさしくすすぐだけにし、夜はW洗顔不要のジェルを使う、といったように洗浄強度や頻度を見直したケースがほとんど。
これにより皮脂や角層細胞間脂質が保持され、肌の水分量が回復することで、結果的にキメが整い、ツヤや透明感が戻ってきれいになるのです。
ただし「汚れを全く落とさない」は逆効果。
日焼け止めや大気汚染物質は肌に負担をかけるため、夜の洗顔は必須です。大切なのは「全顔をゴシゴシ洗う」のではなく、「必要な部分を必要なだけ、やさしく落とす」という設計に切り替えることです。
ダブル洗顔不要とは?スキンケア商品の進化と選び方

W洗顔不要クレンジングは、油性と水性の汚れを1ステップで落とせるように作られたもの。しかもすすぎ後にうるおいを残す設計がされています。
特におすすめはジェルタイプ。オイルほど脱脂力が強すぎず、ミルクよりもしっかり感がある、ちょうど良いバランスが魅力です。
選び方のポイントは3つ。
1,摩擦レス
2,つっぱりにくい
3,無添加処方
使い方は、適量を手に取り、Tゾーン→Uゾーン→目元口元の順でやさしく1分前後なじませて、ぬるま湯で丁寧にすすぐ。タオルはこすらず押し拭きにしましょう。
どんな人に「ダブル洗顔不要」が向いている?
- 乾燥肌・敏感肌・ゆらぎ肌 → 脱脂しすぎを避けたい肌質。W洗顔不要の恩恵が大きい。
- 脂性肌の人→皮脂の落としすぎで油田ループ!W洗顔をやめると皮脂バランスが整う
- ニキビが気になる人→落としすぎでお肌のバリア機能が低下中!
- 時短したい人 → 工程を減らすことで摩擦と時間を同時にカット。
- インナードライ/皮脂テカ → 皮脂リバウンドを断ち切ろう!
あなたにとってダブル洗顔は必要?不要?
W洗顔=清潔ではありません。“乾燥の温床”になることも。
お肌のバリア機能を維持するために、必要な皮脂まで奪わないようにするためにW洗顔を今一度、見直しましょう。
美肌の最短ルートは「必要な皮脂を守る」ことです。
「スキンケアはしっかりしているのに、お肌の調子がイマイチだな」と感じている人はまずはW洗顔不要のジェルに切り替えてみて、肌の変化を観察してみてください。
つっぱりや赤みが減り、皮脂や粉ふきのバランスが整うはずです。
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