稗粒腫とは?なぜできる?あなたの目の周りの白いブツブツの正体

鏡を見たときに、目の周りや頬に「小さな白いブツブツ」ができていて、ニキビかな?と気になった経験はありませんか?
実はその正体は「稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)」と呼ばれる皮膚の一種の嚢腫の可能性があります。
稗粒腫は1〜2mmほどの白色〜黄白色の粒で、触っても痛みやかゆみがないのが特徴です。
肌の角質(ケラチン)が毛穴や汗腺の出口に詰まり、皮膚の下に閉じ込められてしまうと、稗粒腫になってしまいます。
角質が皮膚の外に排出されず皮膚の下に留まることで、白い小さなかたまりとなって表れます。特にまぶたや目のまわりは皮膚が薄く、乾燥や摩擦などの影響を受けやすいため、稗粒腫ができやすい部位です。
ニキビとの違いは「炎症がないこと」。そして自然に消えることはほとんどありません。
赤みや腫れを伴うニキビと違い、稗粒腫はぷつっと硬い白い粒として現れるだけで、長く残ることもあります。無理に押し出そうとすると、肌を傷つけて色素沈着や跡になるリスクがあるので注意が必要です。
稗粒腫の原因は?自然に取れることはある?

原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 肌のターンオーバーの乱れ: 加齢、紫外線、乾燥などが原因で、古い角質がスムーズに排出されなくなる。
- 摩擦などの物理的刺激: 洗顔時やメイク落としの際に肌を強くこする。
- 遺伝的要因: 体質的に稗粒腫ができやすい方もいます。
稗粒腫は良性のできものであり、健康上の問題はありません。しかし、一度できると自然に治ることは稀で、放置していると数年単位でそのままの状態が続くことが多く、できやすい体質の人は繰り返す傾向にあります。
そのまま放置していても、ニキビのように自然に取れることはほぼありません。
いくら健康上は問題ないとはいえ、顔に小さなプツプツがたくさんあると、気になりますよね・・・。
そこで、今回は自宅で簡単にできるセルフケアもご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
ピーリングは稗粒腫に効果ある?専門家が解説

結論から言うと、「種類によっては効果が期待できる」というのが答えです。
皮膚科では保険適用の場合も
皮膚科では稗粒腫の治療として、針を指して稗粒腫を取り出す処置のほかに、ピーリングでの治療も行われています。
皮膚科でのケミカルピーリングは一般的な化粧品でのピーリングではなく、専用の薬剤を使用します。
とても刺激が強いので、繰り返しがちな稗粒腫のケアとしては肌への負担が大きいこと、毎回高額な治療費がかかるのが心配ですよね。
セルフケアできる?
自宅ケアで「ピーリングをしたら稗粒腫が取れる」と思ってしまうのは実は誤解なんです。
セルフのピーリングで既にできた稗粒腫を消すことはできません。
稗粒腫は角栓などどは違って、完全に皮膚の中にあるため、皮膚科での処置も針で穴を開けてから稗粒腫を取り出す処置が行われます。
針で穴を開けないと取り出せないようなものを、数回セルフピーリングをしたくらいで取れるわけがないんです・・・。
ただし、ピーリングには 肌のターンオーバーを整え、角質の詰まりを予防する効果 が期待できます。
つまり、「ピーリングは治療ではなく、予防と再発防止に役立つもの」と理解することが大切です。
重要なポイントは、肌に負担をかけずに、やさしく角質ケアを行うこと。 強い刺激はかえって逆効果になるため、ピーリング剤の成分や使い方を正しく選ぶことが大切です。
稗粒腫ケアにNGな行動とOKな方法!ピンセットで取るのは絶対NG

稗粒腫を予防するためのピーリングにも向き不向きがあります。NGな行動も含めてみていきましょう。
NGな方法
・自分で針を刺してピンセットで内容物を取り出す
・高濃度の酸を使った強いケミカルピーリング
・ゴリゴリ擦る物理的スクラブ
これらの方法は肌を傷つけ、炎症や色素沈着、稗粒腫が悪化するリスクがあるため絶対に避けましょう。
OKな方法
・低刺激なピーリングジェルで定期的にケア(週1ケアがおすすめ)
・ホットタオル
これらであれば、古い角質をやさしく取り除き、肌を柔らかく保つことで稗粒腫ができにくい環境を整えられます。
稗粒腫のセルフケアにおすすめ!ピーリングジェルの選び方

稗粒腫の予防に使うなら、毎週使えるようにお肌に優しいピーリングジェルがおすすめです。
- 無添加 … 合成香料・着色料・パラベンなどを含まないもの。敏感な部位でも使いやすい。
- 美容成分入り … ピーリング後の乾燥を防げる。
- マイルドな成分 … フルーツ酸など、角質を柔らかくして自然に剥がれ落ちるのをサポート。
選ぶときは「肌にやさしいかどうか」を基準にするのが大切です。
無添加ピーリングジェルを使った正しいケア方法と注意点

ピーリングは「頻度」と「使い方」がポイントです。
- 頻度:週1回が目安(やりすぎは逆効果)
- 方法:肌にのせ、指の腹でなでるように広げる。強くこすらない
- すすぎ:ぬるま湯で丁寧にすすぐ
- その後の保湿:化粧水でうるおいをしっかり補う
TOCCOのトリートメントピーリングジェルはこだわりの美容成分が配合!
お肌に優しく角質を除去することができます。
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稗粒腫を予防する生活習慣も大切

ピーリングだけでなく、日常生活で角質の詰まりを防ぐことも重要です。
- 睡眠:肌のターンオーバーは夜に行われるため、十分な睡眠をとる
- 食生活:ビタミンA・C・Eを意識した食事で肌の健康をサポート
- 適度な運動:血流を良くし、代謝を高める
- 入浴:湯船に浸かって新陳代謝を促す
生活リズムを整えることで、稗粒腫ができにくい肌環境を作れます。
稗粒腫は予防が大切!やさしいピーリングと生活習慣で対策しよう
稗粒腫は皮膚の中に角質が詰まってできるため、自然に消えることはほとんどありません。取り除くには皮膚科での処置が必要ですが、自宅でできることは「予防」。
マイルドな無添加ピーリングジェルを週1回取り入れ、角質の蓄積を防ぎながら、保湿と生活習慣の見直しで肌のターンオーバーを整えましょう。
「取る」ではなく「できにくくする」ことが、稗粒腫ケアの正しいアプローチです。
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